【2008年09月04日UP】
ヨーロッパからアメリカへ、移民の人々により持ち込まれた伝統的装飾技術を土台にして、木、ブリキ、陶器、布などあらゆる素材に絵を描く事を総称して、トールペイントといいます。
速乾性と耐水性に富むアクリル絵の具を使用しパターンを使って合理的にシステム化されたテクニック指導法なので誰でも親しみやすく上手に描けるという理由で、一般的な人々のクラフトとして流行してきました。
絵に自信が無い方も、もちろん♪絵が大好きな方も、楽しんでいただけます。
齊藤智恵子
古屋加江子ギャレット認可教室
Garret Folk Art Studio 主宰
(札幌市白石区)
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学生時代から油絵が好きで、よく絵を描いていましたが、結婚して、子供が生まれ・・・絵を描く機会を失っていました。子供が幼稚園に入り、『バザー』のお手伝いをしている時に、初めて『トールペイント』を知りました。
その頃、ちょうど育児でヘトヘトだった私は(苦笑) トールペイントにはまり、寝るのも惜しんで(ヘトヘトなのに・・・笑)描き、随分と癒されました。
自分の時間をもち(作り)、趣味を持つと言う事は、とても大切な事で、私は、このトールペイントに出会えたことに感謝しています。
★用意するもの
- ・木製ボード(画材屋さんやホームセンターで売っています。)
- ・トレーシングペーパー(絵を写すためのもの)
- ・アクリル絵の具/筆/筆洗い/パレット(ラップなどでも代用可)
- ・スポンジローラー(なければ平筆でもかまいません)
- ・ニス(絵を保護するため、最後に塗るもの)
- ・描きたい絵の資料(本など)
- ・チャコペーパー(カーボン紙のようなもの)
- ・紙やすり(荒め、細め、両方あるとgood)
- ・シーラー(絵の具を塗る前の下地剤)
@下準備
素材の表面を軽くサンディングします。サンディングとは、紙やすりで、木の面やエッジを滑らかにすること。こうすることで、絵の具を塗った時に引っかかりなく滑るように塗ることができます。
次に、シーラーを塗ります。シーラーは、絵の具が定着しやすくなる下地剤で、これを塗らないと、木に絵の具が吸収されすぎてしまい、上手く塗れません。画材屋さんやホームセンターで売っています。
A地塗りをします
今回は、スポンジローラーで地塗りをします。これが、背景の色になります。普段は筆を使用して塗っています。スポンジローラーを使用すると、初心者でも簡単に広い面積をムラなく塗ることができます。
さて、まわりにピンク色をぼかし入れて地塗りが完成です。
B大まかな図案を写します
描きたい絵柄を、トレーシングペーパーに写し描きます。
写真の図案は、古屋加江子先生のデザインを参考に描いています。
(左:古屋先生の本「テディベア・コレクション」)
木製ボードの上に、チャコペーパー、トレーシングペーパーの順で重ね、上からなぞっていきます。木製ボードに絵柄が写っていれば、次はいよいよ色塗りです。
C色を塗っていきます
絵の具は、アクリル絵の具を使用して塗っていきます。アクリルは、耐水性で重ね塗りも簡単にできるのが特徴です。
はじめのうちは、絵の具が硬すぎたり水っぽくなりすぎたりするかもしれませんが、塗っていくうちに水加減がわかってくると思います。
D仕上げ
絵の具が乾いたら、ニスを塗って、出来上がりです♪
図案は、古屋加江子先生のデザインを参考に描いています。