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【11月7日UP】
私の仕事は住宅のインテリアコーディネーターです。
建物の内装、外装をお客様と打合せを重ねて決めていきます。
今回、こちらで記事を書かせていただけるお話を頂きましたので、日々、私の「楽しい」と感じるお仕事の一部を書かせて頂きます。
決め事は大きく分けて、外壁・玄関ドアなどの外観、キッチンなどの住設備、建具フロアなどの建材、電気配線、照明器具、クロス、カーテンなどがあります。 大抵が各メーカーの既製品から選び、その組合せでお部屋に統一感を持たせます。 各社、色柄も豊富なので、全く同じ組合せを選ばれることはないのですが、それでもオリジナリティという部分ではどうでしょうか？どこかで誰かが同じものを使っているのが現状です。
私事で恐縮ですが、前職で雑誌や広告のデザインに携わっていました。常に真っ白の紙（何もないところ）からのスタートで、そこに作り出していく、新しいものを生み出していくことが基本でした。
ですので、今もアイディアを出して、オリジナルを出せることが、楽しみの一つなのです。
ですが、キッチンでもお風呂でも、オリジナルを出すにはとても高価なものになってしまいます。素に戻れば、それ程ではないのかもしれませんが、どうなのでしょうか…？
そこで少し手の届きやすいところで、洗面台や、トイレ内の手洗い器に注目！です。カウンター、扉、ボウル、水栓カラン、取っ手、を一つ一つ選び、サイズや形を決めます。その周りのタイルやクロス、鏡、照明なども重要です。お部屋の雰囲気に合わせて、世界に一つの一品（ちょっと大げさですが…）、遊び心を感じられるものを新居に置かれるのはどうでしょうか？
ボウルに青い花柄が入った手洗い器は、トイレ内に設置したもの。
⇒レトロ感も出しながら赤をポイントに引き立たせました。お気に入りです。
こんなお客様がいらっしゃいました。
飾らない素の物が好きで、素材感のあるもの、テカリのあるものとかではなく、木のそのままの質感などを好まれるようなお客様でした。洗面台を造作にしたいということで、初めはボウルも、学校で使うような実験用などとネイミングされているくらいの四角く飾らないものを選ばれたり、照明も、セードのない裸電球を選ばれたりと、私にとってはとても斬新でした。
共感できる部分が多くありましたので、イメージを感じ取って提案させて頂きました。造作を指示するまでの準備に多少時間は掛かりましたが、仕上がりは「良かったわ〜」と気に入っていただいたようで、私もとても嬉しく思いました。
⇒こちらは白いボウルがカウンター上に載っているタイプの手洗い器です。
これは、トイレに入る前のスペースに置いてあります。顔が洗える位のサイズになっています。
お客様は一人一人違います。何かカテゴリーで分けるということなど勿論ありませんね。趣味やスタイル、個性があってそこに暮らしがあります。想い通りの暮らしが出来るよう、ちょっとした想いでも、語って頂けると、家作りがもっと楽しく感じられると思います。私も、そんなお客様の想いに近づけるお手伝いが出来れば幸いです。
